ケアマネのひとりごと ~補聴器は誰のため?~

福祉の話

「補聴器は自分のためというより、周りのためにつけるもの」――耳鼻科の先生が利用者さんに伝えた言葉が、ケアマネとしての視点を変えてくれました。伝え方ひとつで、受け取り方は変わる。そんな気づきを共有します。

こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)

補聴器を勧めると、嫌がられる方は少なくありません。

「生活に困っとらんし、煩わしいからつけんでええ」

そう言われることも、よくあります。

🤔 ご本人は、困っていない

確かに、ご本人は困っていないと感じている。

テレビも見られるし、日常生活も送れている。

無理に勧めるものでもないのかな、と迷うこともあります。

👨‍⚕️ 耳鼻科の先生が伝えた言葉

そんな中、耳鼻科を受診した際に、先生がご本人にこんな話をされていました。

「補聴器は、自分のためというより、周りのためにつけるものなんです」

その言葉が、とても印象に残っています。

👂 少しずつ、少しずつ

年を重ねると、聞こえはゆっくりと変わっていきます。

急に聞こえなくなるわけではありません。

少しずつ、少しずつ。

だからこそ、ご本人は気づきにくい。

聞こえていないことに、気づいていない。

気づけば、テレビの音量がどんどん上がっている。 周りが大きな声を出している。

でも、ご本人は「普通」なのです。

👨‍👩‍👧‍👦 家族は、伝えようとする

ご家族は、それでも伝えようとします。

何度も呼びかけて、大きな声で繰り返して。

それが日常になっていきます。

けれど、デイサービスなどで関わる他の利用者さんはどうでしょうか。

最初は話しかけてくれていた人も、だんだん距離ができてしまうことがあります。

聞き返されることが増え、会話がかみ合わず、いつの間にか話しかけられなくなる。

ご本人は、その変化に気づかないまま、少しずつ輪の外に出てしまうこともある。

🌀 「困っていない」は、誰の感覚か

「自分は困っていない」

その言葉は、決して間違いではありません。

でも、困っていないのは”今の自分の感覚”だけかもしれない。

周りは、少しずつ困っているかもしれない。

そしてそのことが、めぐりめぐって、ご本人の孤立につながることもある。

💬 伝え方ひとつで、受け取り方は変わる

だからこそ、

「あなたのためですよ」と伝えるよりも、

「周りのために、少しだけお願いできませんか」

とお話しする方が、届くこともあるのだと学びました。

それは、押しつけではなく、関係を守るための提案。

そして結局は、それがご本人のためにもなる。

🍂 おわりに

補聴器をつけるかどうかは、最終的にはご本人の選択です。

でも、伝え方ひとつで、受け取り方は変わる。

今回の受診で、そんな大切なことを改めて考えさせられました。

正しさだけではなく、どう届けるか。

それを考え続けるのも、ケアマネの仕事なのかもしれません。

★おまけ★
「情けは人の為ならず」とまでは言いませんが、
誰かのためと思ってした決断が、
結果的に自分のためになることもあるのかもしれません(●´ω`●)

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