ケアマネのひとりごと ~気持ちのすれ違い~

考え方の話

こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)

毎日行政からの運営指導の通知が来ていないかびくびくしながらメールを開いている、あのまんぷくです(●´ω`●)

さて、ケアマネの仕事をしていると、本人の思いと家族の思いがすれ違ってしまう場面によく出会います。

その時の私の心情としては、「辛い」が多いかもしれません

もちろん、ご本人と家族の関係性や環境にもよるかもしれませんが、お付き合いも長くなり関係性が明白であればあるほど何とも言えない辛さがあります。

というのは、答えがないからなんですよね💦

在宅介護の答えはないし、それぞれの本人の思いや家族それぞれの家庭や環境の違いもある。それらを知ると、答えなんか中々でなくなるんですよね

でもケアマネって長く続けていると傾向が見えてくるんです。

この生活を続けていくと、きっとここで躓いてしまう。
きっとこの辺で挫折してしまう。

それが結構クリアに見えるようになるんです。
なので助言はさせてもらうことはありますね。この生活を続けていくとこうなりますけど、本当によろしいですか?と

そういうわけで、明らかに体や生活に悪い影響が起こりうるときは助言させていただきますが、家族間の「家庭の問題」は別です

本人の視点
家族の視点
家族の中でのすれ違い

結構あるんです。
どちらが正しいとか、どちらが間違っているという話でもなくて。
本音で言えなかったり、逆に遠慮せず言い過ぎてしまったり…。
そんな積み重ねが、家族の関係をギクシャクさせてしまうこともあります。


そもそもケアマネは仲裁役ではない

よく誤解されやすいのですが、ケアマネは家族間の喧嘩を仲裁する立場ではありません。
私も「どう思いますか?」と聞かれることがありますが、あくまで個人的な考えを伝えることはあっても、ケアマネとして責任を持って「こっちが正しい」と言うことはしません。

自分の発言に責任を持てないということはありますが、何よりも家族間の問題は、やっぱり家族で解決してほしい。
ここを飛び越えてケアマネが口を出しすぎてしまうと、かえって関係を悪くしてしまったり、どちらかに肩入れしてしまうと、もう一方が不信感を抱き、関係が壊れることがあるからですね。

そうなってくると、本来行えるはずであった支援すら難しくなってきます。

なのでここはプロとして明確にラインを引く必要があります


本音として思うこと

ただ、正直に言えば、「口だけ出して労力もお金も出さない」という家族がいると、心の中でモヤモヤすることはあります。

私自身の事ではあるのですが、妻が認知症を患っている義母のいる実家へ何時間もかけて頻繁に足を運んでいる姿を見ながら、すばらしいことだなって思うんです。

もちろんそれが推奨されるべきだとかは言いません。どの家庭にも事情があり、行きたくてもいけない人や金銭的余裕がなくて支援したくてもできない人もおられます

なので介護を担ううえで、労働力か経済的な負担か、どちらかの形では関わってほしい。
それが難しい場合は介護をしている家族に文句を言ったり、サービス事業所に行き過ぎたクレームを出すのは違うのかな、と

でも、それはあくまで私個人の気持ちです。
仕事中にケアマネとしてそれを口にすることは絶対にありません。


ケアマネができること

じゃあケアマネの役割って何なのか?

私はこう考えています。
**「家族が決めたことを、できるだけ正しい形に整える」**こと。

家族が出した答えに対して、

  • フォーマルサービス(介護保険サービス)
  • インフォーマルサービス(地域の支援やボランティア、民間のサービス)
  • その他

これらを組み合わせて、現実的に実行できるように整えていくのがケアマネの大事な仕事だと思っています。

「例えばデイサービスや訪問介護をどう組み合わせるか」
「その都度、本人の体調変化に合わせてプランを柔軟に変える」
「金銭的余裕がなければ、インフォーマルサービスや行政の支援なども視野に」
抽象的ではありますが、あらゆる情報をもって一緒に考えていくことが大切ですね

家族が「この方向でいきたい」と決めたとき、必要な情報を出し惜しみせず提供して、最終的に「自分たちで決めてよかった」と思えるように導いてあげる。

可能な限り答えを正解にする

これがケアマネの役割だと思ってます

このプロセスがあるからこそ、本人・家族が納得しながら介護を続けられるんです。


終わりに

本人と家族のすれ違いは、どんな家庭にも起こりうることです。
そのすれ違いをゼロにすることはできなくても、ケアマネが間に入って直接的な仲介はしませんが、情報や仕組みを整えることで、すれ違いが大きな溝にならないように支えることはできます。

「決めたことを支える」
「選んだ道を歩けるように整える」

難しい仕事だなと思います。
でも少しでも力になれるよう明日も明後日も頑張ります。
それが、私が考えるケアマネの役割です🍀


★おまけ★
5人兄弟の真ん中で怒られる上や下を見て育ったので、兄弟の誰よりも顔色察知能力が高いと思います(●´ω`●)

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