【一般向け】ケアマネの仕事とは?ケアマネが全てを知る必要はない!

福祉の話

こんにちはまんぷくです(●´ω`●)

ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事ってなに?

一般の方にこう質問したとき、大体答えは2パターン
「よくわからない」か
「介護の事で色々知ってる事務作業の人」

実はケアマネの業務内容って一般的に周知されていないのが現実です。にも拘らず

「ケアマネって何でも知ってるんでしょ?」

と無茶を言われること跡が経ちません💦なので今回は一般の方向けにそんな風に言われてしまうケアマネの仕事について少し触れていきたいと思います。

まんぷく
まんぷく

この記事を書いている私について
福祉職歴約20年。施設ケアマネと居宅ケアマネ、地域包括でのケアマネ経験を経て、現在は居宅の主任ケアマネとしてご自宅に住まわれているご利用者様方の支援をさせていただいております

ではいきます♪

ケアマネのイメージ

ケアマネの仕事は簡単に言えば「ご利用者とサービス事業所の仲人」です。

より良いマッチングになるよう、ご利用者に合った事業所を紹介させていただきます。基本的にはこの仕事です。

その他にも諸々仕事はあるのですが、この巡りあわせこそが要であって、あとはそれに付随する業務です。例えば介護保険は国や市町村のお金、介護保険料等で賄うので、その辺の給付管理であったり、サービス事業所との連絡調整や事務作業など沢山仕事はあります。

でも一言で言うなら仲介屋なわけです。

一方で世間の皆様が抱くイメージは「法律などに精通している何でも屋さん」こればかりなんですよね。
「なんでも知っててなんでも即答してくれるんじゃないの?」
「どんな状況でも救い出してくれるんじゃないの?」
「ていうかなんでもしてくれるんじゃないの?」
「おしめとかも変えてくれるんでしょ?」

いやいや、しないし(笑)
実際の業務に対してハードルが高すぎません?(笑)

でもね、本当にこんなこと言われるんですよ(笑)驚きです。まぁそれくらいケアマネというのがぼんやりした仕事なのでしょう。

でも実際に「あらゆる法律に精通しておりスーパーマンな存在」というイメージが結構あるんですよね。日々の生活に困っているご利用者さんやご家族からは「そうあってほしい」と思われたり、言い方は悪いですが他職種からは「都合の良い存在」なのかもしれません。

実際の仕事内容は?

何度も言いますが、実際のケアマネの仕事は「介護保険に基づいてご利用者の不足部分を補うためのサービス調整を行う役」です。

あくまで仲人(なこうど)的な役回りであって、デイサービスやヘルパーさんを紹介し繋げる仕事であって、直接的に支援したりしませんし、介護保険以外の知識に強いわけでもありません(障害や医療については多少学びはしますが)。

なのでケアマネがおしめ交換や病院受診を手伝う事はしませんし、もしそういった事をされるケアマネがいたとしても、その人が特別良い人ではなくて「しないのが当たり前で、しない人が決して悪いわけではない。むしろきちんとルールを守っている人」であることを多くの方が知る必要があるわけです。

ちゃんとしてる人が「仕事できない人認定」されるのは嫌ですよね💦

というのも、実際にやってはいけないことをやりだすと、受け持ちの担当40名もいるのにその方々に同じ事が出来るのか?という問題にぶち当たってしまうんです。つまり贔屓にしないと特別なことは不可能で、結局は対応できる方とできない方が出てくるんですよね。


それって本当に良いケアマネなのでしょうか?
受診の最中に事故にあった場合、責任の所在はどこにあるのでしょうか?

そういったリスクを考えると、お互いを本当の意味で守るためにもルールは大事になってきますよね。

また、ケアマネもずっと同じ方を受け持つことができるとは限らないので、多くの場合、途中で他のケアマネに引き継ぐことになってきます。その際に特別対応していたご利用者に引き継いだケアマネが同じ対応をできなかった場合、「なんだこのケアマネは役立たずだな」と思われてしまうわけですね。

ケアマネが全て知る必要はない

知識に関してもそうです。

ケアマネが学ぶのは介護保険の知識であって、それ以外の知識はわからないのが当たり前です。勿論、あらゆる質問に対応できるよう日々勉強される方もいますし、もともとケアマネになる前に医療職に就いていた方であれば医療の知識に強いという事もあります。
ですが、基本は介護保険に関する知識、あとはその地域で支援をしてくために必要な地域資源についてなどです。

そして私はケアマネは知識の量が大事なのではなく「対応力」が大事だと考えています。

ケアマネに質問をし「わからない」と言われた時、すぐに「ダメなケアマネ認定」するのではなく「またわかれば教えてください」でもいいと思うんです。きっと調べて教えてくれます。もしこの時に嫌がられたり、何カ月経っても何も返事をくれないときは忘れてるかもしれないのでもう一度聞くなりしたらいいのだと思います。

因みに私が訪問時に難しいことを聞かれてわからなかったときは「すみません。わかりかねますので一旦持ち帰らせて頂き、確認次第すぐに連絡させていただきます」と言い帰り次第、実際にすぐに詳しい誰かに確認し、即連絡し答えるようにしています。要は対応させきちんとしていれば信用が失われることもないわけですね。

一番いけないのは適当な答えを言ってしまうことです。もしそれが間違っていれば、おそらく相手はもうそのケアマネを信用しなくなるでしょう。

なので、わからないときに答えを知っていて聞きやすい関係にあるあらゆる職種は業界の人とネットワーク作りを常日頃から構築していく必要があるわけですね。

だからケアマネは全てを知らなくていい、色んな知識を持つ人たちを仲間にしておくといいんです。

最後に

とまぁ今日はそんなケアマネの仕事の話でした。

結構多くのケアマネが重すぎる重圧に凹まされ、挫折し、辞めたり、ダークサイドに堕ちていってしまうのを見かけます。

誰かが肩の荷を振り払ってあげればいいですし、一番いいのは初めから重荷を背負いこませない事ですよね。
ケアマネの仕事がもっと周知されて、本当は良いケアマネさんだったのに・・・( ノД`)シクシク…
ということがないようになるといいですね

それではまた🍀

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