こんにちはまんぷくです(●´ω`●)
6年以上前から取り上げられているケアプランの有料化問題
2024年の介護保険改正においても見送りとなったようですね。これは多くのケアマネが胸を撫で下ろす結果となったのではないでしょうか。
今日はそのあたりについて話をしていきたいと思います。
ケアプランの有料化とは
そもそも、ケアプラン?有料???
えっ、ケアプランってもともと無料だったの?どゆこと?
そんな方もいらっしゃると思うので、ちょっとわかりやすく説明していきたいと思います
まず介護保険サービス利用についてわかりやすく流れを書くと
①65歳を超えると介護保険被保険者証が市から届きます
②介護認定を受けることが出来るようになり、要支援1・2、要介護1~5、非該当のいずれかの認定結果を受けます。
③認定状況に合わせてケアマネジャーがケアプランというものを作成します。
④デイサービスやヘルパー等の福祉サービスはケアプランに沿って動くようになります。
というのがサービスを利用するまでの一連の流れです。
※あくまで基本的な流れであって例外もあります。64歳以下の方でも介護認定受けれたりね
で、サービスを利用するにはケアマネが作成したケアプランがいるわけですが、ケアマネは利用者から直接お金をもらうことなく無料で対応させていただいています。どんな方でもどんなプランになろうとも。
これ、意外だと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか(‘ω’)
無料だからこそのメリット
無料だからこそ利用者は気兼ねなくケアマネにお願いしたり、お金を払ってるわけではないからケアマネに文句を言う事も多くはありません。
正直プラン内容を一語一句確認して真剣に見ている人もそんなにいないわけです。利用者としてはケアプランという無料の紙に何が書いてあるかより、最終的に必要な支援をしてもらえるかどうかの方が大事だからです。
ただそれがケアプラン有料化となるとどうでしょうか。人は誰しも損はしたくありませんし、払った代償にはそれに見合う対価を求めます。
ケアマネは介護保険を熟知した上で地域の実情を踏まえながらグレーゾーンに触れるといった、知識と知恵を振り絞ったギリギリに且つ柔軟に立ち回ることが求められます。それはあくまで利用者のより良い生活を目指す為ではあるのですが、これが例えば「金を払ってるんだから話を今すぐ聞きに来い」「なんだこの曖昧な書き方は。金を払ってるんだからきちんと文章を書け」といった方が増えてくると立ち回りが非常に難しくなります。
わかりやすく言うと、ケアマネが敢えてご利用者のためにギリギリのラインで文章を構成してるのに、ご利用者の方から文句を言われてしまう可能性も出てくるわけです。
無料と有料は立場が変わる
無料化の今でさえ「税金で給料もらってるんだろ」といった見当違いの文句を言われる方もそこそこあり、多くのケアマネが頭を悩ませています。勿論ケアマネの方に不十分な点がある時もあるので、一概にどちらが悪いとは言えませんが、少なくとも有料化になればその関係性がぎくしゃくしたり、ヒートアップしたりする可能性が出てきます。
私はあくまでケアマネはそういった金銭に縛られない、そういった背景がご利用者から見えないような立場であり続けるべきではないかと思います。
もし有料化になれば「どうせ払うなら良いケアマネに」こういった考えも増えてくることが予測されます。そうなるとケアマネ達もより好まれるように言いなりケアマネとして立ち回らざるを得なくなります。
互いに金銭的な受け渡しがなかったからこそフラットな意見を言い合えているのも事実なわけです。
もちろん金銭的に余裕のない方にとっても非常につらい改正となるでしょう。
このケアプランですが、実は自己作成をすることもできます。とはいえですね、自分で一から作成するのは非常に困難と言えます。介護保険をまず学ぶことから始めないといけませんし、勿論ケアプラン作成自体もそうですが、担当者会議といった事業所を集めた会議や国保連に提出する給付管理業務など専門的なことを多くの時間と労力を削って行わなければなりません。まぁほぼほぼ無理なわけです
というわけでですね、この度はケアプランの有料化について言及させていただきましたが、しばらくいや永久的にケアマネと利用者間に金銭の発生が起こることなく、今まで通りの関係性でいられるよう祈るばかりですね。困っている人がより困らないように・・・