ケアマネのひとりごと ~「気付き」の専門性~

考え方の話

こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)

今日は、ケアマネをしていて感じる “専門職の当たり前” についてお話ししたいと思います。


❓専門職の知識って、本当に「難しいこと」だけ?

介護の現場って、薬・制度・医療用語・技術など専門的な知識がたくさん飛び交います。
もちろんそれらは大事ですし、専門職として必要な力です。

でも最近思うんです。

専門職の価値って、難しい用語や知識だけじゃない。

もっともっと日常の中に、専門職としての視点や気づきが隠れているんじゃないかと。


❕生活の習慣の中に “危険” が埋もれてしまうこと

ケアマネあるあるというか、どのご家庭でもあることだとは思うのですが

例えば——

・足腰が弱ってきているのに、昔から続けている高い場所の掃除を頑張ってしまう
・「慣れているから大丈夫」と思って段差の多い部屋で生活を続けている
・家族に迷惑をかけたくない思いから、ひとりで無理して家事をこなしてしまう

ご本人もご家族も、長年の習慣だからこそ危険に気づきにくい。
“当たり前”だと思っているから、見直すきっかけがないんですよね。

そこに外から関わる専門職が入ったとき、

「もしかしてここ、危なくないですか?」
「こうしたらもっと安全になるかも」

とそっと声をかけることで、ハッと気づくことがあります。

それは決して
“ダメ出し”でも“否定”でもありません。

あくまでプロとしての、ご本人のためを思った視点なんですよね。


😡「そんなこと、言われなくてもわかってる!」

普段のルーティンを否定されるとイラっとするのはわかります。
私も寝る前のコーヒーは辞めた方が良いと言われても意地でも飲みます(笑)

でも実際のところ、小さな気づきこそ事故を防ぐ鍵になることがすごく多いです。そして小さな見落としが大けがになることも多いのです。

・小さな段差の見直し
・家具の配置の変更
・生活動作の順番の工夫
・役割の分担の仕方

こういう一見小さな改善が、
転倒を防いだり
介護負担を軽くしたり
自立を維持したり
生活の安心感を高めたりします。

だから専門職側は、

「当たり前だから言わなくていいか」
ではなく
「念のため共有しておこう」

そんな気持ちでお伝えしていくことが大切なのかなと思っています。


🐰専門職の役割とは

難しい知識を披露することではなく、
知識を持ったうえでご本人・ご家族が気づきにくい小さなことを一緒に見つけて、暮らしを安全で心地よく続けられるようにすること。

これも大切な技術なんだと私は思っています。

そして、伝えるときに必要なのは

・否定ではなく共感
・上からではなく寄り添い
・押しつけではなく提案

この3つ。

「安心して相談できる存在であること」
そこが専門職としての一番の土台なんじゃないかなぁと思います(●´ω`●)


🍀最後に

暮らしの中には、その人にとって大切な習慣や役割がたくさんあります。

それを守りながら、安心・安全も保つ。

そのためのささやかな気づきや再確認を一緒にしていける関係づくりを、
これからも大切にしていきたいなと思います。

今日もどこかの誰かの暮らしが、少しでも安全で、少しでも心地よくありますように🍀

★おまけ★
無駄なことが多い生活の方が幸せなんじゃないかなって、最近本気でそう思います(●´ω`●)

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