ケアマネのひとりごと ~変えることの痛み。息子の卒業式に伝えたこと~

考え方の話

こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)

先日、息子の高校三年生の卒業式がありました。
その日の夜、息子から当時抱えていた思いを聞き「何かを変える痛み」について語り合いました。

という訳で、今日は「何かを変える」ということについて書いてみます。

🏥 変えようとしたときのこと

私が昔、精神科病院に勤めていた頃の話です。

患者さんに対する職員の態度に、どうしても納得できないことがありました。

明らかに間違っている。人として許されない言動もあった。

私はそれを指摘しました。

返ってきたのは冷たい視線。

「良い人ぶりやがって」

受け入れられないどころか、距離を置かれることもありました。

当時の私は、

「正しいことを言っているのに、なぜ?」

と思っていました。

今振り返ると、彼らもまた何かと戦っていたのかもしれません。

慢性的な人手不足。閉鎖的な空気。感情を置き去りにしないと続かない現場。

でも――

だからといって許される行為ではない。

間違っているものは、間違っている。

でも私は止めきれなかった。
変えきれなかった。
人や流れや雰囲気を変えることの難しさ、そして

今でもその時の痛みが残っています。

変えるということは、誰かの安定を揺らすこと。

自分の正義感だけで他人の平穏を崩すなんておこがましい話です。でも、揺らさなければならない安定もある。

あの経験が、私にとっての「痛みを伴う変化」の原点です。

🎓 卒業式の日

先日、息子の高校の卒業式がありました。

盛大な式で、たくましくなった背中を見て、親として胸がいっぱいになりました。

式のあと、高校生活の思い出話をしていると、息子がぽつりと。

「ホントに辛かったんだ」

それは文化祭の時の話でした。

🎭 空気を変えようとした話

その高校の文化祭では、ステージで各クラスが出し物をします。

近年は、いわゆるギャル達のダンスが主流。しかも似たようなダンスが何組も続く。

見る側としても、正直しんどい……

そこで息子が、

「うちのクラスは別のことをしないか」と提案したそうです。

マジックショーをやろう、と。

当然、ダンスをやりたかった人たちは大反対。

「空気読めよ」

心ない言葉もあったのでしょう。毎日、神経をすり減らしていたのだと思います。

それでも息子は折れなかった。

先生たちは「この空気を変えてくれてありがとう」と応援してくれた。

話し合いの末、ダンスとマジックショーを半々でやることに。

校長先生にまで声をかけ、出演してもらうという大胆さ(笑)

結果、ショーは大成功。称賛も受けた。

でも、成功の裏には、確かに痛みがあった。

🪨 変えるということ

私は息子にこう伝えました。

「何かを変えるには、痛みを伴うことがある」

「これから大人になっても同じように痛みが伴うこともあると思う」

「それでもよくやった。よくやりきった。父さんは誇りに思う」

息子の目から、曇りが晴れたように見えました。

おそらく、もっと上手なやり方もあったでしょう。

反感を買わない、誰も傷つけない方法もあったかもしれない。

私自身も、何度も失敗してきました。

でも、変えたいという強い気持ちがあって、最後までやり切った。

そこには意味がある。

途中で投げ出していたら、きっと息子はずっと引きずっていたと思います。

私も同じ性格なのでよくわかります(●´ω`●)

🌱 痛みの先にあるもの

何かを変えようとするだけで、痛みが発生することがあります。

逆を言えば、何も変えなければ痛みも感じることなく生きていくこともできるのかなと。

あるいは誰か救世主が現状を変えてくれるかもしれない。

でも僕は、いやきっと息子も「救世主を待たず自分がなればいい」どこか不器用にそう思って踏み出しているんですよね。

同じように「このままではいけない」と、傷を負いながらも今日も明日も頑張ってる人を応援したいと思ってます。

そこに本気の思いがあるなら、必ず誰かが手を差し伸べてくれる。

大丈夫!がんばれ!(●´ω`●)

🍂 おわりに

あのとき、私のそばにも上司がいました。

「私も変えたい。でも変えられない……。」

そう言ったその人もまた、変えられないことに痛みを抱えていました。

難しいなと思います。相手は相手の正義があるのだから。変えること自体がおこがましいのではないか、そう悩むことも多くあります。
でもそれは考えているから、悩むのであって、
動いているから痛みがあるのであって。

気付けば私の周りにも息子の周りにも、賛同してくれた仲間たちが励ましてくれている。

息子の背中は、卒業式の日、少し大きく見えました。

改めて卒業おめでとう。
君は私に似ているから苦労すると思うけど、
でもきっと悪くない人生だよ
(●´ω`●)

★おまけ★
子どもが嫌味を言われたと聞くと、もちろん子供の精神状態は心配ですが「言う側じゃなくてよかった」って思います。
いや、言われるのも嫌ですけどね!(; ・`д・´)

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