ケアマネのひとりごと ~人を試すという行為について~

考え方の話

こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)

今日は珍しく毒を吐きます。
そろそろ毒を吐いといた方がいいよ~って旧友のあっくんが言ってたからです(; ・`д・´)

私は特養や病院の介護職員から、ユニットリーダーや管理者業務なども行ってきた経緯があります。

上司やリーダーをやっていた時に、意識していたことのひとつに「人を試さない」ということがあります。

人を試す??試さない???

ピンと来ないかもしれませんが、例えば
「ちょっとこの方の移乗やってみて。さっきの話し合い聞いてたんならわかるよね?」
みたいなことです。

(いや、聞いとったし。もちろんわかるけど。なんでここでテストされなあかんねん!(; ・`д・´))
みたいなね。

書きながら鳥肌が立ってきました。もはやアレルギーかもしれません。

基本的に遠回しな言い方が嫌なんですよね。意図が透けて見えないように試されるぐらいなら、堂々と伝えてもらえた方がよっぽどマシだと思います(●´ω`●)

そんなこんなで、今日は「人を試す」ということについて話をしていきたいと思います。
いつも通りただのひとりごとなので・・・


人を試す上司側の心境

そもそもなぜ人を試すのか。考えられることと言えば、

  • 理解度を把握したい(純粋に教育的な意図で)
  • 責任の重さを伝えたい(大事な場面だからこそ、どれだけ任せられるかを見極めたい)
  • 本気度を知りたい(本人がどれだけ主体的に動けるのか確認したい)

こうした“前向きに見える意図”もあるかもしれません。
でも実際には「どっきりクイズで失敗させて低評価!」「力を誇示したい」なんて負の動機も隠れていることが多いかなと思います。


試される部下側の心境

一方で、試される側はどういった心境になるのか。

  • 信じられていないと感じる(「信用されてないのか…」という気持ちが残る)
  • 人間性を疑う(「わざわざそんなことをする人なんだ」と思う)
  • 信頼している上司なら前向きに受け止められることもある(「この人が自分を見てくれているなら応えよう!」と頑張れる場合もある)

とはいえ、印象はマイナスに傾きやすいと思います。

※注:どちらの心境も完全に私の負のバイアスがかかっているので、かなり偏った意見になっています(笑)

整理すると、

  • 上司側にも一応ポジティブな意図がある
  • でもやり方を間違えると、ほとんどの場合は不信感しか残らない

やはり人を試す行為は、関係性の構築面ではかなりリスキーな手だと思った方が良いですね。


実際に見た現場でのこと

なんでそんなに人を試すのが嫌いなのかというと、

  • シンプルに人間性が気持ち悪いから
  • 不利益を被ることが多いから

といった理由です。

私自身のことではありませんが、試された結果、部下が失敗し、利用者さんに不利益が生じたケースがありました。
そうなってしまうと「上司と部下の関係性」だけの問題ではなく、利用者さんの生活や安全に直結します。責任問題にもなりかねない。

そもそも人を試すどっきりクイズに使う時間ももったいないですよね。さっさと正解を出して次の仕事をした方がよっぽどいいです。

だから私は強く思うんです。
「実験したいなら安全な場所でするか、一人でやってくれ」と。


結局のところ

責任の重さや本気度を知りたいなら、普段からちゃんと部下を見て、コミュニケーションをとっていれば分かるはずなんです。

なんなら、もし(この部下、ちゃんと聞いてなかったな…)という状況があったなら、私は
「ちょっとさっきの話、私自身うまく理解できていないかもしれないから確認したい。私のやり方を見てみて」
といった感じで確認するようにしています。そうすれば誰も傷つかない。

突き詰めると、相手の心境まで捉えられるかどうかという話になってきます。
それは普段の会話の中から人間性を理解し、どのような考えで働いているのかを知る必要があるのです。

要するに「コミュニケーション不足」が「部下を試す」という行為につながっているんだと思います。


くどくど話しましたが、信用し合える環境で働くとストレスって本当に少ないです。
結局「どこで」働くかより「誰と」働くかが、介護業界での大きな分かれ道になっていると経験上思いますね。

私はこれからも人を試さず、本当の意味でよく見て信用しあいながら関係性を大事にしていきたいです🍀

★おまけ★
「誰と」が大事なんだよ、みたいな締め方をしたくせに、独立して一人が一番いいと思ってるいい加減なやつは私です。

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