こんにちはまんぷくです(●´ω`●)
今日も今日とて岡山で主任ケアマネをしているわけですが
本日は何と!驚きのニュースが飛び込んできました!それがこれです↓
【3月22日、国会にて「全世代型の持続可能な社会保障制度を構築するための法律案」の審議が始まった】そうです!https://www.mhlw.go.jp/content/12403550/001059092.pdf
全世代型の・・・なんだって(・・?
って感じでしょうか(笑)大丈夫です、安心してください。私もです(笑)
では一緒に確認していきましょう♪
「全世代型の持続可能な社会保障制度を構築するための法律案」とは
全世代型の持続可能な社会保障制度を構築するための法律案・・・
長いんですよね、漢字多いし💦
上記のリンクを辿って頂ければどういった法案化はわかると思いますが、要はこの改正の中には大きく四つの項目が記されていて、それぞれをまとめると
1.こども・子育て支援の拡充
・出産育児一時金の支給額を引き上げる
・産前産後期間における国民健康保険料(税)を免除
2.高齢者医療を全世代で公平に支え合うための高齢者医療制度の見直し
・後期高齢者の医療給付費の負担率の設定方法の見直し
・前期高齢者の医療給付費を報酬水準に応じて調整する仕組みの導入
・財政が厳しい健保組合への交付金事業に対する財政支援の導入
・被用者保険者の後期高齢者支援金等の負担が大きくなる場合の財政支援の
拡充
3.医療保険制度の基盤強化等
・都道府県ごとに保険者協議会を必置として計画の策定・評価に関与する仕
組みを導入
・都道府県が策定する国民健康保険運営方針の運営期間を法定化(6年)
4.医療・介護の連携機能及び提供体制等の基盤強化
・医療保険者と介護保険者が医療・介護情報の収集・提供等を行う事業を一
体的に実施、介護保険者が行う当該事業を地域支援事業として位置付ける
・医療法人や介護サービス事業者に情報に係るデータベースを整備
とまぁ短くまとめてもわかりづらいのですが、私がこれらについて調べてて色々気になったことがあります。それは
この法案(介護保険法の改正案)には、地域包括支援センターの負担の軽減に向けた施策が盛り込まれているということです!!
これは居宅で勤めている方も包括に勤めている方も要チェックですよ!
地域包括支援センターの負担の軽減
地域包括支援センターの働きの一つに「要支援の高齢者を対象にケアマネジメントを行う介護予防支援」があります。
介護予防支援とは要支援1や2の比較的要介護度の軽い方の支援を行うことです。
これらについて、包括だけでなく居宅介護支援事業所も市町村から指定を受けて担えるようにするという話なわけです。
指定を受けたケアマネ事業所は、市町村や包括と一定の連携をとって介護予防支援を実施するようになります。
さらに包括の総合相談支援業務の一部もケアマネ事業所へ委託できるようにすることも含まれているそうです。これです。こっちです。これがなかなかやばいのです。
総合相談支援業務とは高齢者の困りごとの相談対応をする業務です。例えば
・福祉、介護保険サービスの相談
・体操教室や認知症予防教室の情報
・在宅療養などの医療に関すること
・施設入所のこと
・虐待に関する悩み相談
これらが該当します。この中でも例えば「虐待相談」は最も難しい問題であり、居宅や包括、行政等が協力して進めていかなければ解決できないケースです。もしこれが居宅に一任するようになれば解決自体が難しくなってくるでしょう。
おそらくそれはないと思いますが・・・
この法案の背景として
・高齢者の平均寿命が延び、高齢者自体が増加
・そして8050問題など多様な福祉ニーズの複雑化・複合化
・それに伴う包括職員という担い手の減少と多忙化
が考えられます。
つまり包括職員は忙しいので居宅も手伝ってあげてくださいっちゅうわけです。
私自身、包括も居宅もどちらも在籍経験があるのでどちらの忙しさもわかります。
ただ行政としてはケアマネに重役を任せることで地域の体制整備につなげていきたいようです。
さてさて、私はここで一言言っておきたいことがあります
「ケアマネは何でも屋さんじゃないですよーーーー!」
ケアマネが何でも屋さんになってきている
最近でいうとBCP:ケアマネの災害時のマニュアルであったりとかもそうですね。担当利用者のハザードマップを把握し、緊急時にどのように対応すべきか。
そこまでケアマネがする必要があるのでしょうか。もしあるというのであればそれ相応の対価が支払われてもいいと思うわけです。ボランティア精神でやっているわけではありませんからね。あくまでも仕事です。
高齢者を守る者としての比重があまりにも重すぎるような気がしてなりません。
昔に比べ多くの責任を引き受ける立場になってきており、にもかかわらず給料は物凄く安い現状。ケアマネが減っていくのは当然の理由があるわけです。
ケアマネの仕事は素晴らしいですし大好きです。利用者とゆっくり話が出来ますからね。現場では業務に追われてそれどころではありません。
しかしこの頃は、あれもしてください、これもしてくださいとどんどん業務が増えていき、業務が圧迫され、「現場ではできなかった利用者と一対一で話せる時間」というものが無くなってきています。
ケアマネはご利用者の生活について考え、理解し、専門的知識をもって必要なサービスを繋ぐ仕事です。ご利用者の人生を背負い命を懸けて守る仕事ではありません。
どうかその一線を曖昧にしないようにしていただきたいものです。