こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)
このタイトル、だれもが見たことある文章だと思います。
かの有名な哲学者ニーチェの言葉ですね。
今日はこの「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」について話をしていきたいと思います。
👁「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
この言葉自体はニーチェの著書『善悪の彼岸』の第146節に書かれています。
さらにこの分にはとある言葉に続いていて
『怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを覗き込んでいるのだ。』
とつながります。原文はドイツ語で
“Wer mit Ungeheuern kämpft, mag zusehen, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird. Denn wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein.”
(『善悪の彼岸』第146節)
解釈的には『悪や闇に立ち向かい過ぎると、その内に我を失い自らが悪に染まるぞ』という意味で
要は「勇者が悪を退治しすぎて闇落ちしてしまう」
てな感じですかね。
よく「ミイラ取りがミイラになる」で表現されることもあります。
🔨SNS叩きに感じる違和感
ニーチェが言う“怪物”は、必ずしも人ではなく
「社会の中の怒りや正義感そのもの」
を指してもいるのかもしれません。
というのも、SNSを見てると「あぁ怪物になってる・・・」
って思うことがあるんですよね。
例えば芸能人の不祥事とか、飲食店での悪ふざけとか
『THE 悪者』が現れた途端に、
多くの人たちが正義の剣を振り回して滅多斬りにしてる(;´・ω・)
悪に対して正義の剣で刺すことは正しい事なのだー!
っと
えっ、その情報本当に正しい?
正しいとしてあなたはその人とはどういう関係?
すでに警察や関係者やらが介入して解決してるのにまだ斬り続けるのは本当に正しい?
という疑問に思うことがあまりにも多い(;´・ω・)
あと集団による不思議な力もあるんだろうな、とも。
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」的な
🌀取り込まれる恐怖
何かと向き合うとき、
誰かを理解しようとするとき、
その時に自分を見失わないようにしなければなりません。
過激なニュースに心が崩壊したり
仕事の成果に目がくらみ、非人道的な選択をしてしまったり
実は「怪物」はそこら中に存在し、あなたが訪れるのを待っている。
あなたがそれらに触れる時、決して自我を失うことなく
常に冷静でいられるように自分に問い続ける必要があるわけですね。
🍂まとめ
カウンセラーが「感情の移入」といって、クライアントの痛みが自分に移ってしまうことがあり、それにより心にダメージを受けることが稀にあるそうです。
もちろん基本的には自分事・他人事として切り分けられるそうですが、共感力が高いからこそそのようなことが起こるリスクも高い。
ケアマネや多くの福祉職もどうしても他者の弱いところに触れる機会が多くあります。
こういった仕事を選んだ方々は相手を見放そうとしないし、傾聴し寄り添うことが多いですよね。
ただその際には決して自分自身が壊れないように、
「自分は自分。そのうえでできる範囲のケアをしていく」
その線を守ることが、相手のためであり、自分を長く保つための知恵でもあります🍀
★おまけ★
ネットではよく見る言葉だけど現実では一切聞くことない言葉ってあるよね(●´ω`●)

