ケアマネのひとりごと ~ケアマネから家族へ~

介護保険

こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)

先日、とても素敵な記事を拝見しました。

”ななえ@心折れないダブルケア”さんの
「ケアマネさんにお願いしたいこと――」という記事です。↓

https://note.com/embed/notes/n3b0698cac198

読んでいて、胸の奥がじんわりと温かくなりました。
そして同時に、「これは、ケアマネ自身も立ち止まって考えるきっかけにしなければ」と強く感じました。


🌱 家族の違和感はケアマネにとっての大切なサイン

記事の中にあった「なんとなく、うまくいっていない」という言葉。
これは実は、ケアマネにとってもよく感じる感覚なんです。

書類上は整っている。サービスも途切れていない。
でも、どこかしら“噛み合っていない”気がする――。

その小さな違和感を拾えるかどうかが、とても大事なことなんですよね。
家族の中で言葉にならない不安や、微妙な温度差を感じ取るアンテナ。
そこを磨くことが、制度以上に大切な“支援力”なんですよね。


💬 ケアマネは制度の“翻訳者”であり家族の“通訳者

制度の説明は、たしかに難解です。
私たちケアマネは日常的に扱っているので当たり前に話してしまいますが、
家族にとっては“異国の言葉”に聞こえることも多いと思います。

だからこそ、ケアマネは制度の「翻訳者」であるべきだし、
本人や家族の気持ちを現場に伝える「通訳者」でもあるべきだと思っています。

翻訳者である以上、相手に伝わって初めて意味がなされます。

どちらか一方だけではなく、制度と感情の間をつなぐ橋渡し役。
その視点を忘れずにいたいです。


🌸 「途中で変えていいですよ」の言葉が生む信頼関係

この記事でいちばん共感した部分がここでした。

介護は生き方そのもの。
人が変われば、気持ちも、環境も、支援の形も変わるのが当たり前。

でも現場では、どうしても“変える”ことに慎重になってしまう空気があります。
「前にこう言ってたじゃないですか」と、
つい“過去の言葉”に縛られてしまうことがある。

ケアマネとして意識したいのは、
「変わっていいし、変えていい」という言葉を、
家族よりも先にこちらが発すること。

「変わるのは当たり前、だから気にしなくていいんですよ(●´ω`●)」

それが、信頼関係の更新につながるんだと思います。


🌿 完璧を求めず、一緒に悩めるケアマネでいよう

完璧なケアマネはいません。
でも、“わからないことを一緒に考えられる人”にはなれる。

知らないことを正直に伝え、
「調べてみますね」「確認してみます」――
この一言が、実はとても大事なんです。

相手に対して嘘や知ったかぶりはせず、誠実であること

家族が求めているのは、万能な知識よりも、
安心して任せられる姿勢なんですよね。


💫 支援は“作っていくもの”――家族と共に整えるケア

ケアマネは、支援のすべてを“決める人”ではありません。
“整える人”であり、“一緒に作る人”だと私は思っています。
レストラン式ではなくてBBQ式ってわけですね🍖

家族と一緒に考え、
現場の声を聞きながら柔軟に調整していく――
そのプロセスの中に、支援の温かさが宿ります。

そしてそれは、制度の中に閉じこもっていては絶対に見えてこないもの。
人としての関わりの中でしか、感じ取れないものです。


🍂 おわりに

介護を支える家族の記事を読むと、
ケアマネとして「まだまだだな」と思う瞬間がたくさんあります。
また、それと同時に「どうしても解決できない問題」というのも無数にあるのも事実です。
だからケアマネ自身も悩み、苦しみ、申し訳ない気持ちにもなります。

でも、だからこそ「この仕事はやめられない」とも思うんです。

制度と人の間で揺れながら、
それでも目の前の誰かの力になりたいと思える仕事。

それが、私たちケアマネの誇りです。


★おまけ★
「ケアマネさんにお願いしたいこと」
その言葉を、次は「ケアマネから家族へありがとう」で返せるように。
今日も、まんぷくケアプランは一件一件、丁寧に向き合っています(●´ω`●)

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