「断れない」ケアマネは多い。でもそれは、優しさではなく本能なのかもしれません。グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考』から学ぶ、上手にノーを言う技術。独立ケアマネこそ、この力が必要です。
こんにちは、まんぷくケアプランのまんぷくです(●´ω`●)
ケアマネという仕事をしていると、こういう場面に何度も出会います。
「今回だけ、何とかならんかな」
「あなたならやってくれると思って」
「急なんだけど、引き受けてもらえない?」
悪気はないんです。 むしろ、信頼してもらっている証拠かもしれない。
でもそのたびに、胸の奥が少しざわつく。
目次
🤔 なぜ、私たちは断れないのか
グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考』に、こんな話があります。
人は本能的に、仲間から嫌われることを恐れる生き物だと。
数千年前、狩猟採集の時代には、仲間とのつながりが生死を分けた。 だから「期待に応えない=排除される」という恐怖が、心の奥底に刻まれている。
現代でもそれは残っている。
断ることが怖いのは、冷たい人間だからではない。 「関係を壊したくない」という本能が働いているだけなのだ。
…なるほどなと思いました。
🏢 独立すると、もっと断れなくなる
会社員時代より、独立後のほうが断りにくい。
- 紹介が止まったらどうしよう
- 地域で悪く思われたくない
- 件数を増やしたい
そんな気持ちがあるから、つい言ってしまう。
「わかりました、やります。」
でもその瞬間、別の何かを失っている。
- モニタリングの質
- 家族との時間
- 自分の余力
- 本当にやるべき仕事
イエスと言うことは、他の何かにノーと言うことでもある。
これが”トレードオフ”という考え方。
何かを選ぶとは、何かを捨てること。
全部はできない。 全部やろうとするほど、何も守れなくなる。
💬 上手にノーを言うということ
本では「好印象より敬意を選べ」と書いてありました。
一瞬の気まずさより、長期的な信頼を選ぶ。
断ることは冷たいことではない。 自分の時間と責任を安売りしないという宣言だ。
ケアマネとして、私なりに実践している断り方があります。
① 一旦持ち帰る
「少し予定を確認させてください。」
その場で即答しないだけで、冷静になれる。
② トレードオフを伝える
「これを優先すると、今担当している方の支援に影響が出るかもしれません。」
感情ではなく、事実で伝える。
③ “質”を理由にする
「今の件数では、十分な支援をお約束できません。」
これは自分を守る言葉でもあります。
⚠️ 曖昧なイエスは、いちばん迷惑
できないとわかっているのに、
「多分大丈夫です」 「なんとかします」
と言ってしまうのは、実は一番よくない。
その場は丸く収まっても、後で信用を失う。
だったら、少しだけ勇気を出して、その場で丁寧に断るほうがいい。
断るたびに、正直、今でも少し胸がざわつきます。
でもそのざわつきは、成長痛みたいなものだと思っています。
🍂 最後に
ハイドリック・アンド・ストラグルズ社のトム・フリールCEOの言葉。
「我々に必要なのは、もっとゆっくりイエスを言い、もっと素早くノーを言うことだ。」
ケアマネは優しい人が多い。 だから断れない。
でも、本当に守るべきは関係性そのものではなく、支援の本質。
ゆっくりイエスを考える。 素早く、誠実にノーを言う。
それができたとき、”いい人”から”信頼される人”に一歩近づくのかもしれません(●´ω`●)
★おまけ★
実は、断られた相手は思っているほど長く気にしていないことが多い。
こちらが思う以上に、人は前に進んでいる。
だから必要以上に自分を責めなくてもいいのだと思います(●´ω`●)
